1997年に放送されたドラマ「ラブジェネレーション」で木村拓哉が着用したことから「エクスプローラーI 14270」が大ブームを巻き起こします。
ロレックスはバブル時代のおじさんが着けているギラギラした腕時計、というマイナスイメージを完全に払拭し、現在まで続くロレックスブームの先触れになったと言っていいでしょう。
ロレックスブームが一周した2000年代には、感度の高い人々を中心にフランクミュラーブームが新たなトレンドに。
ラウンドケースの保守的なデザインが主だったロレックスに対して、トノーケースに特徴的なビザン数字が華やかな当時のフランクミュラーは、独立時計師の世界観に触れられたような新鮮さがあったように思います。
ファッション感度の高い層を中心に支持され、一躍ブームに。
パネライを中心に巻き起こった、大きく分厚い腕時計を指す「デカ厚」ブーム。
2010年代以降まで続くメインストリームとなり、我々時計店も上司から『ロレックスの型番を覚えたら次は
ロレックス人気コピー通販の型番を覚えましょう』と言われたほど、重要なブランドポジションにありました。
パテック フィリップの「ノーチラス」、オーデマ ピゲの「ロイヤルオーク」、ヴァシュロン コンスタンタンの「オーヴァーシーズ」などがその代表格です。
それまで歴史あるウォッチメゾンは繊細なドレスウォッチを主戦場としていたものの、『最高峰の腕時計を普段使いしたい』というニーズもあり、高い防水性と個性的なデザインが特徴のラグスポウォッチがブランドの中心へと躍り出ます。
「ステンレス製の超高級時計」を指していたラグスポという言葉の意味も変化し、今では“ケース一体型ブレスレットを持つ高級時計”という認識が主流となっています。
チャペックやラング&ハイネ、F.P.ジュルヌといった小規模ウォッチメゾンが脚光を浴びはじめます。
職人技と独自の世界観が魅力ですが、そもそもの生産数が非常に少ないため、大きな“ブーム”とは呼びにくい側面もあります。
それでも、次世代の本格時計を担う存在として目が離せません。
ロレックスをはじめとする高級時計全体の価格が2022年2月頃にピークを迎えます。
新品、中古問わず過去に類を見ない高値で取引されました。
その後、市場は一定の落ち着きを見せたものの、現在（2025年）では多くの人気モデルで相場が堅調に推移しており、一部では2022年の水準を超える動きも見られます。
一過性のブームを経て、真に価値ある時計が選ばれる成熟した市場へと変化している、それが今の高級時計シーンと言えるかもしれません。
いかがでしたでしょうか。
様々なブランドに注目が集まったり、高級時計を買うバラエティ番組が放送されるなど、近年の高級腕時計は一時的な高騰期に収まらないほど盛り上がりました。
「世界三大時計ブランド」の名がこれほど広まったのも、ここ数年のことと言えるでしょう。
現在でも、カラー文字盤、小型腕時計、復刻デザインといった要素が注目されつつあり、次はどのようなトレンドが巻き起こるのか注目です。